梼原町小さな拠点販売流通拡大事業

事業の概要

梼原町小さな拠点販売流通拡大事業

町内産品の新たな販路拡大を支援する。 集落活動センター事業に参画する生産者及び加工事業者による産品のネット販売体制を整え、生産者の活躍の場の創出と、産品をお金に換え地域経済が循環する仕組みをつくる。町内6つの集落活動センターで組織する集落活動センターゆすはら連絡協議会が、販促用のホームページの作成を行いネット販売システムを構築をするとともに、集落活動センターと生産者とのコーディネートを行う。

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事業の背景

新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策に伴う外出自粛等の影響により、梼原町の特産品を購入する機会が減った町外の方が自宅に居ながら特産品を購入したいという希望を叶えるため、同じく外出自粛等の影響により生産意欲が低下していた農家や加工グループが販路拡大を目指すことにより、自立した活動につながる仕組みを作ることとした。

首長インタビュー

コロナ禍で特に浮き彫りになった地域課題

梼原町は、高知県と愛媛県の県境の山合いに位置する、人口3400人ほどの小さな町です。県境ということもあり、昔から日常的に買い物などで愛媛とお互い行き来するという消費行動の流れが続いてきました。しかしコロナ感染拡大のなかで、他府県との移動の自粛が求められるなか、人の流れが停滞してしまいました。
また梼原町には、隈研吾さんデザインによる雲の上の図書館、雲の上のギャラリー、総合庁舎などの建物があり、従来多くの観光客や地方自治体の方々にお越しいただいていました。しかしこちらも大きな打撃を受けることに。「GoToキャンペーン」期間中は、宿泊施設などに対前年比で140%も予約していただいていたのですが、年末からの感染拡大のなかでまた元に戻ってしまいました。

臨時交付金をどの事業に充てるか優先順位の考え方

第二波、第三波も想定されていたなかで、コロナ感染拡大防止対策、経済対策、学校の休校対策など、できる限りのことを一気に進めて、コロナというピンチをチャンスに変えるという気持ちでした。
まず行ったのが、飲食店、宿泊施設などへの休業要請です。高知県からの休業要請協力金に加えて、梼原町からも協力金を出しました。さらに、国の事業の持続化給付金に該当しない事業所を支援するため上乗せして、町からも給付金を支給しました。感染拡大予防事業として、公共施設や学校の手洗いの自動水栓化、トイレの洋式化、換気システムの設置、コロナ禍に加えて南海トラフ地震などの災害が起きた場合を想定して、避難所のパーテーション設置も進めました。教育分野では、遠隔授業が行えるようにネット環境を整備し、PCも小学1~4年生全員に配布しました。(5~7年生は3年前に配布済み)
また経済を回復させるための地盤固めとして1万円分の商品券を5000円で発行するプレミアム付きの商品券、周辺地域にエリアを限定した旅行キャンペーンも実施しました。

注目事業でこだわったポイントや期待している点

梼原は高齢化率が46%という少子高齢化の町です。そのため、高齢の皆さんに配慮して、都会に出ているお子さんお孫さんが帰省を思いとどまり、会いに来られなくなってしまいました。また、日本各地には長年梼原町と交流を続けていただいている応援団がいらっしゃるのですが、その方々が遊びに来ることも叶わなくなっています。
そういった方々に「梼原を感じていただきたい」「思いを馳せていただきたい」ということで、「小さな拠点ふるさと応援事業」として、3回に分けてふるさとの産品を送らせていただきました。
本事業では、地域生産者の売上に少しでも貢献できたほか、受け取った方には梼原を身近に感じていただき、いつか帰りたい場所、遊びに行きたい場所として、心の中に刻んでいただけたのではないでしょうか。
同時に取り組んだのが、注目事業の「小さな拠点販売地流通拡大事業」。梼原町は従来より6つの地域に分かれ、それぞれの集落活動センターを拠点に自立した経済活性化を目指しています。それぞれの地区で生産している、米や野菜、キジ肉や和牛、キムチやドレッシング、パンやお菓子などの魅力的で個性ある特産品を、今の移動が不自由な状況でも全国の皆さんに楽しんでいただけるようなネット販売システムを構築することになりました。生産者の活躍の場創出と地域の特産品をお金に換える仕組みとして機能させながら、地域の魅力も発信していきたいですね。

withコロナ時代の地域づくり

美しい星空や棚田、聖なる森、四万十へと注ぐ清流、幕末の志士たちが駆け抜けた峠……。梼原は、県境に位置する山深いまちですが、だからこそ大切に守られてきた自然があり、魅力的な資源があると感じています。そういった資源や価値をもう一回見つけ出し、磨きをかけて情報発信して行きたいと考えています。そして多くの方にまちを訪れ、静かで安心な環境で日頃の疲れを癒し、身も心も健康になっていただきたいですね。

出典: 地方創生図鑑

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