愛と誇りに満ちた住民の安心・安全を守る 「AI(愛)サイ(佐井)ボード」ネットワーク構築事業

事業の概要

愛と誇りに満ちた住民の安心・安全を守る<br>「AI(愛)サイ(佐井)ボード」ネットワーク構築事業

村内全世帯に敷設済みの光ファイバーケーブルを活用し、簡単な操作で多くの情報を配信・受信できるタブレット情報端末機(AIサイボート)の全世帯の配備を行う。本事業により情報端末機を使用した村内ネットワーク(イントラ)網が構築されることから、役場から配信する新型コロナウイルス感染症などを含む災害情報や地域情報を住民がリアルタイムで受信できることとなる。また、場合によっては、家庭と家庭を繫ぐサービスの提供も可能となり、外出を控えなければならない状況下においても孤独感の解消に役立つものである。今後は、本システムを活用した学校休校時における家庭でのデマンド(リモート)授業やテレビ電話による遠隔診療の他、高齢者の見守り事業、保健師による健康相談など、Face to Faceで行政サービス対応が可能となり、これらソフト面での機能を充実させ、地区・世帯間の格差なく住民の安全・安心を守る情報提供システムの構築を図る。

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事業の背景

本村には、村が整備した光通信網が既にあり、役場と家庭をつなぐ域内ネットワークが構築されている。今回の新型コロナウイルス感染症拡大による国の緊急事態宣言下において、様々な情報をリアルタイムで住民に伝える手段や学校休校時における児童・生徒の学力の維持など、多くの課題が浮き彫りになった。そのことから、域内ネットワークを活用して役場と村内の全ての家庭や企業、学校と家庭を繫ぐ手段として、タブレット端末の全世帯配備に至った。

首長インタビュー

注目事業を実施にすることにした背景や目的

コロナ禍は、情報環境の整備が人々の安心・安全な暮らしに直結することをあらためて認識させるものだったと思います。佐井村は平成22年度に情報通信基盤整備事業を実施しており、すでに村内全世帯に自前の光ケーブル網を敷設している状態でした。今回はこのネットワーク環境を生かし、村内の情報環境をより発展させる形で「AI(愛)サイ(佐井)ボード」ネットワークシステム構築事業を実施しました。これは、簡単な操作で多くの情報を配信・受信できるタブレット型の情報端末を全世帯に配布する事業で、正確で素早い情報伝達だけでなく、双方向的な情報のやり取りを可能にすることで、住民一人ひとりに、これまで以上に安心・安全な暮らしを提供していくことを目的としています。

 

 

注目事業でこだわったポイントや期待している点

医療体制が脆弱であり、地理的にも遠隔地である本村においては、住民が安心できる環境を構築するために、ICT技術の導入は欠かせません。
情報格差や遅延をなくし、誰がどこにいても、いつでも必要な情報を取得できる環境を整えるのは必須条件です。新型コロナウイルス感染症や地震など、災害関連情報や地域情報は住民にリアルタイムに行き届かなければなりません。加えて、学校と家庭をネットワークで繋ぐデマンド学習や、テレビ電話機能による遠隔診療、高齢者の見守り事業、保健師による健康相談など、双方向的な情報のやり取りは、これからますます必要になっていくでしょう。今後も一過性のコロナ対策ではなく、アフターコロナにおいても活用できるシステムの構築を図っていく予定です。

注目事業以外のコロナ対策事業

臨時交付金を活用せず、村独自で実施した事業に「佐井村超プレミアム商品券発行事業」があります。村内地域経済の底上げを目的として、100%のプレミアム率を付した商品券を発行しました。
全国展開している大型店に比べ、村内の小売事業者は限られています。消費者はどうしても近隣の大型店に流れるという課題を抱えていました。これまでも10~20%のプレミアム率を付した商品券発行事業を実施してきましたが、今回は緊急的に経済の底上げを図る必要があり、高利率のプレミアム率を付したことで、多くの業種で商品券が使われ、幅広く地域経済が循環することになりました。村補助負担額として約3,600万円を拠出し、村内の小売り事業者で7,200万円のお金が消費され、地域経済の維持・向上に貢献できました。

臨時交付金をどの事業に充てるか優先順位の考え方

コロナ禍においても住民が安心して日常生活を送ることができるケアシステムの構築と、地域経済の支援を重要事項と定めております。「AI(愛)サイ(佐井)ボードネットワーク構築事業」以外であれば、村内観光業、宿泊業、飲食業、小売業又は生活関連サービス業等を営む村内事業者に向けた「佐井村新しい生活様式対応観光・宿泊・飲食等事業継支援事業」、村の重要な観光資源である「仏ヶ浦」への観光航路を維持・継続するため、観光船運航事業者に対する事業継続のための「佐井村観光航路運行事業継続等支援事業奨励金」、村内への新型コロナウイルスの侵入を防ぐため、希望する人にPCR検査キットを配布する「新型コロナウイルス感染症の早期検査で安心・安全なむらづくり事業」などを実施しています。

withコロナ時代の地域づくり

コロナ禍にかかわらず、既存の産業形態を継続するだけでは縮小は免れないところに来ています。その意味では、今回のコロナを一つの転機と捉えることが重要なのではないかと思っています。業種転換や新たな経営戦略を構築していく中で、事業者の取組みをサポートできるような事業を行っていきたいです。
コロナ禍はまた、首都圏一極集中から地方へと、人の流れが変わるきっかけにもなりました。テレワークやワーケーションなどを提供できる環境整備を進め、都市部と遜色のない情報通信基盤を備えれば、豊かな自然環境というのは大きなアドバンテージになっていくでしょう。私自身、釣りを趣味としていますが、朝3時頃に釣り船を出して6時ころに帰宅、その後から村長としての業務に勤しむような生活が送りたいものですね。本州最北の小さな村が、そういった人々の需要に応えられる空間であるという魅力を発信していきたいと思っています。

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