トコトコ健幸マイレージ事業

事業の概要

トコトコ健幸マイレージ事業

日常生活の「歩き」を中心にポイントを付与して健康増進を支援する当市の健幸マイレージ事業は、平成28年度から独自に開始し、令和2年7月からは、参加者拡大と事業費抑制の両立を図るため、埼玉県が実施する事業に参入しています。事業のコンセプトを旧事業から継承し、『中之条研究』(監修:青栁幸利博士)の研究成果である「歩き」と「速歩き(中強度運動)」による生活習慣病予防や取組の効果を参加者に周知し、活動を促進しています。また、楽しんで活動を継続できるよう、当市独自のポイントや景品を設定し、事業名称も当市オリジナルとしました。毎月電子メールで独自ポイントの獲得状況を配信し、景品は、地場産野菜等を多く採り入れる指定飲食店で使用できるクーポン券が当たる仕組みを構築しています。これにより、健康や運動の意識が低い人にも参加意欲・継続意欲を引き出し、さらなる出歩きの促進、地産地消の推進、地域の活性化にも繋げています。

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事業の背景

コロナ禍において市民の外出が抑制され、運動不足からの健康二次被害が危惧されています。一般的に感染症の予防対策として、運動により免疫機能を高める効果があるとされていることから、コロナ禍での健康づくり支援として、一人でも多くの市民が、健康はもとより健全な生活を営むことができるよう、本事業の今年度の目標参加者数を4千人から1万人へと大幅に増やして更なる市民の参加を促し、市民の健康増進を図っています。

首長インタビュー

コロナ禍における地域課題と、解決のために取り組む事業

所沢市は、自然豊かでありながら、電車で都心から約30分と近く、多くの市民が東京などに通勤しています。コロナ禍によって浮き彫りになった地域課題の一つに、こうした働く人たちへの支援があります。
地域の商店街など小規模事業者の支援も重要な課題です。臨時交付金による事業として、「所沢元気回復プロジェクト」と名づけ、臨時給付金やプレミアム付商品券などの事業を進めています。
また、当市では「音楽のあるまちづくり」(音まち)に力を入れてきています。コロナ禍で打撃を受けた音楽家やライブハウスを支援するため、ふるさと納税を財源とした支援事業も行っています。

注目事業に取り組むことになった背景や目的

この事業は、そもそもは2016年に当市独自に始めたものです。2020年に埼玉県が実施する事業に参入し、さらに臨時交付金を充てて内容を充実させました。
当初は生活習慣病予備軍となる世代を主な参加者として想定していましたが、コロナ禍になってからは高齢者の参加拡大にも力を注いでいます。コロナ禍によって外出が抑制され、運動不足になって病気が進んだり心を病んだりする高齢者が増加しています。そのような市民の健康づくりにとって、非常に役立つ事業であると考えています。

注目事業における参加者の声やこだわった点

評判はとてもよいようです。私自身も「夫婦で朝の散歩が習慣になった」「歩くことで生活にメリハリがでた」といった声を直接耳にしています。
この事業では、マイレージポイントの景品として、地場産野菜などを使った飲食店で利用できるクーポンを用意しています。所沢の野菜や地元のお店を知るよい機会になっているという声も寄せられています。

注目事業に対する現時点での評価と今後の取り組み

参加者数は、先進市を追い抜き、参入から7か月で県内1位を達成し、現在、5千名強の方にご参加いただいています。しかし、目標を1万人としているので、評価としては50点くらいでしょうか。このような事業は参加者が頭打ちになりがちという話も聞いています。それを突破できるように職員たちもいろいろ知恵を絞っているようです。
当市でも少子高齢化が大きな課題となっています。その課題解決のためにも、今後は遊歩道や街路樹などの整備に加え、学校など公共施設の有効活用なども検討し、高齢者はもちろん、誰もが思わず歩きたくなるようなまちづくりを進めていきたいと思っています。

コロナ禍で市長として感じていること、変化したこと

私自身もこの事業に参加しており、毎日積極的に歩くようになりました。スマートフォンのアプリによって毎日の歩数が記録され、前日の歩数と比較したり、参加者の中での順位を確認できたりするのです。面識もないのに自分に近い順位の人を勝手にライバルに見立てて、どんな生活をしている人なのか想像してみたり、毎日の刺激になっています。
コロナ禍で私自身も外出する機会が減り、運動不足でストレスも溜まりがちです。最近では、歩くことが欠かせない運動になっています。ゆっくりと家で本を読む時間も増えました。こんなことも市長に就任してから初めてです。外に出なくなった分、行政の現場に目を配る機会が多くなり、職員たちとの会話も増えました。コロナ禍もけっして悪いことばかりではないと感じています。

withコロナ時代の地域づくり

コロナ禍に直面して改めて感じたことが2つあります。1つは自然への畏敬の念であり、もう1つは人と人の絆の大切さです。当市では、長年にわたって自然との共生を大切なテーマとしており、市制施行70周年を迎えた2020年、「ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。感染症対策に全力を注ぐとともに、その先の未来を見据え、これからも自然との共生と、人と人の絆を大切にした取り組みに力を入れていきます。

出典: 地方創生図鑑

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