千葉県・幕張メッセにて4月14~16日の3日間に渡ってネットワーク技術とその関連ビジネスを扱う展示会「Interop Tokyo 21」(主催:Interop Tokyo 実行委員会)が開催されました。なお、併催イベントとして「Connected Media Tokyo」および「デジタルサイネージジャパン2021」、「ロケーションビジネスジャパン2021」、「APPS JAPN 21」が開催されていました。
今回、久しぶりに開催されたモバイルやネットワーク関連を取り扱う展示会イベントということで、展示会大好きな筆者もさっそく取材へ行ってまいりました。本記事では会場内で見つけたモバイル関連の展示をまとめて紹介していこうと思います。
【スマートアートキャンバス「Meural」ネットギアブース】
据え置き型の室内向けWi-Fiルーターなどでお馴染みのネットギアのブース
家庭用・法人向けの無線LAN機器やモバイルWi-Fiルーターをなどを取り扱っているネットギアのブースにてスマートフォン(スマホ)など向けの専用アプリから制御可能なデジタルフレーム「Meural」(ミューラル)が展示されていました。
「Meural」(27インチモデル=画像左と21.5インチ=画像右)
今回展示されていたのは「Meural Canvas II」と呼ばれているもので、壁掛け用の絵画フレームのキャンバス部分がディスプレイになっています。
展示されていたポップ
Meuralはざっくりと言うと「絵画の表示に向いたノングレア液晶のデジタルフォトフレームのスゴイ版」のようなもので、専用のスマホアプリ(Android・iOS用)でMeuralに表示される画像を制御したりするといったこともできるほか、本機のSDカードスロットから画像を読みだして表示させることも可能です。
本体側面にメモリーカードスロットがある
「Meural」アプリで表示される画像を選んだり、切り替えタイミングの調整、サブスクリプション(後述)の加入もできる
本機にはプリセットで100枚ほどの絵画やイラストの画像データがあらかじめ収録されているほか、サブスクリプションで、世界中の美術館に展示されている絵画を表示させるサービスも行っているということです。
本体価格は27インチモデルで162,312円(金額はすべて税込)から、21.5インチモデルが81,644円からとなっています。フレームの材質(木製のフレームを選択すると)で本体価格が上がるので、注意しましょう。
こちらは既に発売中で、27インチモデルは高島屋の美術関連の売り場にて、21.5インチモデルは量販店などで販売されているほか、ネットギア公式ストアやAmazonなどのオンラインストアでも購入可能です。
スマートガジェッ+アートというちょっと珍しい組み合わせに興味が湧いた方は是非チェックしてみましょう。
【sXGPの内線ソリューションとローカル5G関連の展示「シャープブース」】
法人向けのみの展示だったシャープのブース
シャープのブースでは構内の内線通話にsXGPでスマホを利用するためのシステムの解説のパネル展示などを行っていました。
sXGPのほか、一部の人には特に刺さりそうなスマートフォン単独での電測についての展示もありました。
公衆向けのPHSは2021年1月末で終了した他、構内向けの内線PHSも旧規格のものについては2022年12月には電波法の規制によって利用ができなくなるとされています。(2021年4月現在。厳密には利用できないのではなく違法状態となる)
現行の規格で利用されている構内PHSについては特に問題はありませんが、旧規格の構内PHSの置き換えにsXGPを利用した構内向けシステムを推しているというものです。
企業や医療機関などにおいては今でもPHSが幅広く利用されており、旧規格のシステムの今後の置き換えや更新を考えている企業などにとっては重要なものとなってくるでしょう。
その他、モック展示ではありましたが、以前に当ブログメディア「S-MAX」でも紹介した「ローカル5G」対応のモバイルルーターがブース内に展示されていました。
シャープ製の「ローカル5G対応ルーター」
このローカル5G対応ルーターですが、一目見てNTTドコモから販売されている5Gに対応したモバイルルーター「Wi-Fi STATION SH-52A」のボディーを流用していることがわかります。内蔵のバッテリー容量や外形、本体重量もほぼそのままのところを見ると、ソフトウェア改修で対応しているものと思われます。
こちらのローカル5Gルーターにはすでに販売中ですが、現時点では個人向けへの販売はされていないということです。とはいえ、ローカルに限らず5GのWi-FiルーターのSIMロックフリーモデル出てほしいですね!
有線LAN端子が実装されているのもWi-Fi STATION SH-52Aと同じ
【フォルダブルスマホ「HUAWEI Mate X2」を参考展示していたファーウェイブース】
今回、もっとも広いブース展開をしていたHUAWEI
華為技術日本(以下、ファーウェイ)のブースでは法人向けの大規模なソリューションを中心とした展示が中心でしたが、ブース内の一角にてスマホのPシリーズやノートパソコン(PC)「Matebook」シリーズなど、タブレット「MatePad」シリーズといった製品の展示コーナーがありました。
端末の展示コーナーでは主に発売済みのものを実際に試すことができた
端末展示コーナーのその一角には日本未発売のフォルダブルスマートフォン「HUAWEI Mate X2」が展示されていました。
HUAWEI Mate X2(日本未発売)
ブース内のファーウェイの説明員に今回のHUAWEI Mate X2展示について日本での発売予定などがあるのかなどを確認したところでは「残念ながら現在は日本での発売の予定はない」とのことでした。
ただし、説明員は「日本市場での投入を決めるのは上の人たちなので、何とも言えませんが、数が売れる見込みがあれば、検討することも十分にあるかもしれません」と、付け足しました。
現在、Google PlayやGmailなどを始めとした「GMS(Google Mobile Service)」をプリセットして販売することができないことも要因のひとつでもあってか、なかなか新製品のスマホを投入できないファーウェイではありますが、なんとか日本でもリリースしてくれると嬉しいので、期待したいところです。
HUAWEIのハイエンドといえば、もちろんLEICA監修のカメラ。是非日本でも販売して欲しいですね
今回はコロナ渦の中での展示会ということもあり、例年開催れていた本会と比べると出展しているブースも多くなかったためか、モバイル関連の展示もそれほど多くはありませんでした。
とはいえ、こういった展示会イベントも徐々に再開してきていますし、今回のInteropの展示会開催は既に終了していますが、4月19日(月)から23日まではオンライン開催という形でInteropのサイトにて開催中です。興味のある方は是非、オンライン開催のウェブサイトも訪れてみてはいかがでしょうか。
NETGEAR Meural キャンバスII 21インチ ライトウッド(木製) スマートアートキャンバス MC321LW-10000S
Meural Canvas – スマートデジタルフレーム | レオノーラブラック | 27インチ HDディスプレイ NETGEAR (MC227BL)記事執筆:河童丸
出典: エスマックス
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